メニュー

便秘で熱が出る?便秘は万病のもと

[2018.01.22]

便秘で熱が出ると言われていますが、実はこれは古代中国から言われていることであり、便秘は万病のもとと考えられていました。そのため、古代中国では医師を受診する前にどんな症状であろうともまずは浣腸をして便を出して、それでも治らないときに受診することにしていたそうです。

 そこで、「便秘で熱が出るのは本当なのだろうか?」という問題ですが、最近の基礎研究がすすみ「4000年の時を経て」その事実が徐々に解明されてきています。筑波大学の研究により、腸内の悪玉菌が増加するとプロスタグランジンE2というホルモンが産生され、それが血中に移行して肺に到達し喘息を悪化させるということがわかってきました。つまり、便秘や抗生剤投与などにより悪玉菌が増加しますと、プロスタグランジンE2が異常に増えてしまうということなのです。このプロスタグランジンE2というのは決して悪者というわけではなく、本来の働きとしては大腸菌などが大量に腸の中に存在しても炎症を起こさずに平和に暮らせていけるようにコントロールしているシステムの1つであり、腸には欠かせないホルモンなのです。しかし、これが過剰に産生すると血中に移行してしまい肺まで到達し喘息を悪化させるというわけなのです。もちろん、血液の中を移動するので、肺のみでなく脳にも届くわけですから、脳の中にある視床下部という体温をコントロールするところにも作用します。それにより、脳は体温を上昇させるスイッチを発動させるために発熱するので、便秘により発熱することは科学的に説明されることとなりました。しかし、血中に移行するほどの大量のプロスタグランジンE2が産生されたときであるため便秘だから全て発熱するわけではなく、プロスタグランジンに対する反応が鋭敏にでる小児に生じやすいと考えられています。

 便秘は万病のもとというのはやはり事実で、腸内環境を整えておかないと喘息もひどくなるし、熱も出るし、体調も悪くなる可能性があるのだということです。そのため、慢性便秘症の方には当院では糖質類の緩下剤を使用して、便通を良くするのみでなく、善玉菌の生育環境を整えることを目指していきます。

なんだかこの熱が出たイラストも気持ちお腹が出ているように見えますね?!

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME