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咳の原因を探る!医師は診察で何を診て、何を考えているか?

[2018.01.25]

咳が出ているときには、我々は大きく分けて3つの要因を考えて診察を行っています。

1.後鼻漏による咳

 これは鼻水が喉に流れて、痰が溜まってしまい咳が出てしまう状態を指しており、夜寝ている時などは重力で鼻水が喉に流れてしまい、朝起き上がった時など溜まった痰が肺に入りそうになるのでそれを防ごうと重たい咳が続けてでてしまうことがあります。

2.アレルギーや機械的な刺激による咳

 喘息なども当てはまる咳ですが、花粉・ハウスダストや冷気、台風など環境因子により気管支が刺激されるために咳が止まりにくくなります。典型的な咳は、乾いた咳であり後鼻漏による重たい咳とは少し異なるためご家庭でもある程度の判断は可能なこともあります。咳がでる時間帯は、寝入りと早朝が多いですが、環境因子によるところもあるためどの時間帯にでても構いません。その他、風邪を引いたときに鼻水が多いと垂れる鼻水が持続的に気管支を刺激していたため、実際には喘息やアレルギーではないのですが同じメカニズムで咳がでてしまう咳喘息とよばれる紛らわしい症状も存在します。子供では実はとてもこのパターンが多いと言われているため、少し長引く咳の後に乾いた咳が続く時や、元気であるのにはしゃいだ後や運動した後に咳き込んでしまう時にはこの咳喘息を考えます。これは諸検査が正常の値を示すことが多く、判断が難しいこともありますが、気道過敏性のチェックをすることで判断できる場合もあります。
 他にはそれほど頻度は多くありませんが、唾液が多くなったり胃酸が逆流してしまい咳がでてしまう機械的な刺激が原因となっている場合もあり注意を要します。

3.マイコプラズマやクラミジアと言われるような感染症による咳

 周囲の流行状況などがとても大切になりますが、咳が長引く感染症がありこれは年齢などによりかかりやすい疾患もあるためそれに合わせた治療を要します。実際に、マイコプラズマで肺炎や気管支炎になっている人はそれほど多いわけではないので、長引く咳というのが一つの手がかりになります。しかし、咳が出始めて2、3日目という方も受診されるため、その場合には当院ではマイコプラズマなどの検査をした上で、感染症が確認された時点で抗生剤投与をしてもらう方法をとっています。
 また、中耳炎になるような肺炎球菌やインフルエンザ菌と言われるものは肺炎・気管支炎にもなるため、中耳炎を見つけた場合には長引かせずに治癒させないと咳が長引き、気管支炎になってしまうこともあるため必ず耳を診るようにしています。

つまり、我々は上記3つを区別するため喉、耳(中耳炎などの感染症がないか)、胸(気管支炎がないか?喘息がないか?)をチェックしどれに該当するのか?を検討しています。

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