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皮膚疾患とは

肌がザラザラしたり、赤い斑点が出たりと湿疹と言っても一言では表せないことがあります。皮膚科があるくらいなので、1つの診療科で成り立つほど奥が深いものなので簡単にわかるものではないのですが、我々は内科として急ぐ湿疹なのかどうかを判断し、皮膚科医の力を必要としているのかそうでないのか?を日々判断しています。

 湿疹の初期は、紅斑と言って赤い斑点を上から圧迫すると赤みが消えて、放すと赤みが戻ってくるものが出てきます。対照的にこの時点で押しても赤みが消えない場合には紫斑といって、毛細血管などから微細な出血や血管が拡張している状態であり湿疹としての形態とは異なることがわかります。

 まず、湿疹を見た際には下記のような湿疹三角というものを考えます。

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(田辺三菱様のサイトより掲載させていただいております)

上記の図を見ていただき、湿疹の進行具合をチェックします。これでは原因がわからないのでまだ治療には直結しません。

紅斑と言われる赤みがある状態では多様な原因が考えられるので、診断に至るにはまだ時間を要します。例えば、とびひと言われる細菌感染や水疱瘡の初期、薬の副作用である薬疹、真菌感染と言われるカンジタ皮膚炎、ウイルス感染で生じる中毒疹(突発性発疹と呼ばれるものも含まれます)もこの湿疹を経由するので診断ができないことがあります。では我々が診断するのにはどのようにしているのでしょうか?それには複数の情報を合わせて判断しています。

水疱瘡

 これは、水痘ウイルスが体に侵入して全身に湿疹ができるのですが、症状の進行が早く紅斑から小水疱になるスピードが早く、丘疹という盛り上がりのある時期を経ることなく進んでいくという点、頭皮に出現するという点から診断することができます。つまり、急速に進行する頭皮にできる湿疹は水痘の疑いがあるということになります。

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麻疹

 麻疹ウイルスが体に侵入して湿疹ができるのですが、湿疹としての進行が早いのではなく、紅斑の広がりが早くなるという点で水疱瘡と異なります。紅斑は広がった際にくっつき合うために癒合という形態をとることがあります。また、必ずカタル症状と呼ばれる咳、鼻水、発熱という期間が発疹が出る前にあるためそれが存在するかどうかを確認します。カタル症状のない麻疹はとても少ないので否定的と考えても良いくらいです。

風疹

 風疹ウイルスが侵入して湿疹ができますが、「麻疹」と同じように湿疹としての進行が早いのではなく、紅斑が広がります。絶対ではありませんが、麻疹と異なり紅斑同士がくっつき合うことが少なく、癒合という形態は取りにくいと考えられています。

細菌感染による湿疹

 また、細菌感染による湿疹(代表的には「とびひ」などが挙げられます)は、紅斑から始まり早期に膿疱というニキビみたいな状態になります。もちろん、膿疱ができるのは細菌感染ばかりではなく炎症が進む皮膚炎ならばどのような湿疹でも生じるためそれだけでは細菌感染とは言えません。しかし、細菌感染の場合には進行が早いので、膿疱が皮膚の下に急速にできるため皮膚が押し広げられ痛みが発生します。また、体がバイキンを除去しようとするため毛細血管を伸ばしてくるためにヒスタミンという物質ができ、かゆみや赤みが目立つようになります。

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中毒疹

 耳慣れない言葉があるのですが、実は子供の湿疹の大部分がこれになります。生後6ヶ月くらいから5、6歳くらいまではウイルス感染を繰り返し、体が抗体を作るということで強くなっています。このウイルス感染により紅斑が生じるものを「中毒疹」と呼んでおり、4、5日で自然に治ってしまいます。ウイルスそのものの湿疹ではないので、湿疹としての進行はそれほど進まず紅斑から落屑などは経ずに治癒していきます。この代表選手が、「突発性発疹」と呼ばれるもので、ウイルスが侵入し高熱が2日ほど出て解熱後に湿疹が出現します。もちろん、これ以外のウイルスでも「中毒疹」は発生しますので、何度でも生じることがあります。

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その他にも真菌感染と言われれるカンジタなどの真菌感染症があります。これは、とても診断が難しく発疹形態がはっきりするまで時間がかかります。そのため、早期に発見するためには抗生剤の使用歴があるのか?免疫が落ちるような体調不良がないか?ステロイドを使用していないか?などが重要になってきます。このような問診を大切にすることでわかりにくい紅斑を真菌感染症と診断することができます。時にKOH染色という方法で顕微鏡でも真菌を見つけることができることもありますので、場合によってはご案内することがあるかもしれません。

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